エリオット波動8つの特徴②波動の均等性を徹底解説

波動の均等性

前回の記事では、エリオット波動8つの特徴のうちの1つ目、「波動の延長」について解説した。波動の延長の特性を知らないと売買タイミングを誤ってしまうこと、修正波にも延長が見られるので注意が必要であることをわかっていただけたと思う。

エリオット波動8つの特徴
・波動の延長
・波動の均等性   ←この話をします。
・オルタネーション
・チャネリング
・出来高
・比率関係
・修正波の深さ
・波動の個性

今回は、エリオット波動8つの特徴の2つ目、延長とも関係が深い「波動の均等性」について解説をしていく。延長と均等性は波動のカウントをするときに同時に使うことが多く、この2つを合わせて推測すると分析力が格段にアップする。

目次

1. エリオット波動の均等性とは

波動の均等性とは

インパルスの副次波である1波、3波、5波において、2つの波動は同程度の長さになりやすい特徴がある。

この波動の均等性は、先述した波動の延長とも密接に関係している。というのも、3つの波動において1つでも延長すると、他の2波動がより均等化されやすくなるからだ。

加えて、2波動が均等化しない場合は比率に置き換えて長さを観測しやすく、片方の波動に対して0.618倍、あるいは1.618倍となる。

基本的に、波の大きさを測る方法としては値幅よりも変化率を重視する。波動の変化率を重視した計測はエリオット波動分析のルールとも呼べる。
しかし、値動きが小さい場合や為替の場合は簡易的に値幅で測定しても問題はない。

注意
株式の値嵩株(1万円以上)だけは変化率で測定しないと全く違うターゲットが算出されてしまうので、必ず対数チャートでチャート分析をしないといけない。

2. エリオット波動の均等性が見られる例

均等性の例

では、例を出してみる。1波の変化率が10%、延長した3波が延長して30%だとすると、5波における変化率は1波と同じの10%程度か、10%の0.618倍(6.18%)、10%の1.618倍の(16.18%)の3つのどれかになると推測できる。下図参照

5波の終点の目標値

この変化率を価格に当てはめて、5波終点の目標値を考えてみよう。

1波が10%の変化率で推移し、5波の始点が20,400円からスタートしたと仮定すると、予想される5波終点の価格はいくらになるだろうか?

比率の計算表

上記のように3パターンで目標値を算出できる。

算出できるといっても、実際には必ずこの3つの目標値のどれかに当てはまるわけではない。ただ、ザックリと想定される目標値はこんなもんだろうとの目安である。

何だ、ザックリかよと思わないでほしい。やってみればわかるが、ザックリとした目安でも知っているのと知らないのとではチャート分析をする上で大きな差となる。

注意
例で3波が延長して、1波と5波の計算方法を説明したが、1波が延長した場合は3波と5波が同じ長さまたは、0.618倍、1.618倍となるので5波の算出方法と誤解なきように。

3. エリオット波動の均等性とフィボナッチ数列

エリオット波動の均等性とフィボナッチ数列

同じ変化率が目安っていうのは理解できるが、どうして0.618倍とか1.618倍なのか?という疑問がわいてくるだろう。

この説明をすると、物凄く長くなるので詳しい説明は避けるが、一言で言うとエリオットは相場の波の流れを大勢の人間たちの思惑が入り乱れる「自然現象」と解釈し、チャート分析や目標値を想定するのにフィボナッチ数列を重視していたようだ。

自然界には、フィボナッチ数列が色々なものに現れる。(オーム貝、台風の目、松ぼっくり、人間の体)
フィボナッチ

フィボナッチ数列はたくさんあるが、その中でも、相場で特に意識されるのが0.382、0.618、1.618なので、0.618と1.618を目標値として予想するのに利用したのだと思う。

確かに、その数値が機能する場合もある。(そこで価格が止まったりすることがある)それは自然界の法則が作用しているというより、みんながそれを知って意識しているから、そこで止まるのだけなのかもしれない。

どちらが事実かはわからない。また小生はそこに興味がない。宇宙の神秘や自然界の法則があるかどうかわからないが、それを知るよりも、相場から金を稼ぐほうが大事だからだ。

4. エリオット波動の均等性まとめ

エリオット波動の均等性まとめ

今回は、エリオット波動の均等性について説明した。それでは、もう一度ポイントをまとめておこう。

・インパルスの副次波である1波、3波、5波のうち、2つの波は同程度の長さになりやすい。
・同程度でない場合は一方の波の0.618倍か1.618倍になる。

このような均等性の特徴を活用すれば、波の価格の目標値をざっくりと算出することができる。

では、次回はエリオット波動8つの特徴の3つ目、「オルタネーション」について解説していく。

エリオット波動8つの特徴③オルタネーションを分かりやすく解説