三尊天井の特徴って?概要から騙し・ネックラインまでまとめて解説!

三尊天井の特徴って?概要から騙し・ネックラインまでまとめて解説!

三尊天井は、数あるローソク足のパターンでも押さえておいて損がない形です。

ただ、三尊天井が下落する可能性が高い理由やエントリーの際の注意点についてよくわからない方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、

  • 三尊天井の基礎知識
  • ネックラインが重要な理由
  • 三尊天井におけるだまし

などについて画像つきで解説します。

当記事を読めば三尊天井について簡単に理解することができますよ!

目次

1. 三尊天井とは

三尊天井とは、3つの高値(山)のうち真ん中の山が最も高い価格のパターン

三尊天井とは、3つの高値(山)のうち真ん中の山が最も高い価格のパターンで、海外ではヘッドアンドショルダーとも呼ばれています。

三尊天井が高値圏で出現すると、それまでの上昇が止まり大きな下落につながるケースもあります。

3つの高値はいずれもその価格帯を超えられなかった証拠です。上昇し続けた相場も高値を更新できなければ、いつかは下落に転じます。

また、三尊天井の形成中に反転する箇所は、いわば買い方の最終防衛ラインです。

この水準を割れてしまった場合、買い方も上昇継続に疑問を持つため、上昇が終わった可能性が高くなるのです。

2. 三尊天井の出現頻度は高め

そして、三尊天井は出現頻度もそこそこ高いパターンなので、覚えておいて損はありません。

例えば、以下のチャートは2017年9月〜11月の豪ドル円4時間足チャートですが三尊天井が3回も出現しています。
一番左の最高値からの下落だけでなく、下落途中の上昇局面においても出現しており、すべて下落しました
一番左の最高値からの下落だけでなく、下落途中の上昇局面においても出現しており、すべて下落しました。

さらに、ドル円とユーロドルの1時間足で三尊天井の出現頻度を調べてた結果が以下の表です。
ドル円とユーロドルの1時間足で三尊天井の出現頻度を調べてた結果が以下の表です
ドル円もユーロドルも1時間足では1か月に1回ぐらいの頻度で出現しています。

15分足や5分足などではさらに細かく価格が動いているので、さらに出現頻度が高くなるでしょう。

そのため、三尊天井を覚えておけば、以下のような使い方が可能です。

  • 三尊天井の出現後に売りエントリー
  • 三尊天井出現前に持っていた買いポジションの決済

筆者はエントリー後に上昇が続いても、三尊天井が出現したら迷わず全て決済します。三尊天井が出現すると、長期間下落し続ける可能性もあるからです。

初心者時代の筆者のように三尊天井のサインを見落とせば、せっかくの利益が猛スピードで減っていき慌てることになるでしょう。

3. 三尊天井ではネックラインを意識することが重要

三尊天井が完成するためには、ローソク足の終値が安値同士を結んだネックラインを割れるまで待たなくてはなりません。
ネックラインを割れたのを完成した後に、下落が本格化しています
上のチャートでは、ネックラインを割れたのを完成した後に、下落が本格化しています。

つまり、ネックラインを割れる前に売りのポジションを持つ必要はないのです。

次に以下のチャートを見て下さい。
三尊天井の完成間近なので、気の早い方は「売りのチャンス」だと感じ、売りたくなります
三尊天井の完成間近なので、気の早い方は「売りのチャンス」だと感じ、売りたくなりますね。ただ待って下さい。まだネックラインを割れていません。ローソク足の終値が明確にネックラインを割れるまでは、待つべき局面です。

実際に、ネックラインを割れなかったため、価格は上昇していきました。

このように、三尊天井ではネックラインを意識することが大事です。また、きれ天井いな三尊であればネックラインを引きやすいですが、いびつな形状であれば、ネックラインの引き方にも注意が必要です。

ネックラインの引き方やエントリー時の注意点は、三尊天井のネックラインってどこ?エントリーチャンスの見つけ方と注意点で解説しています。

4. 三尊天井を利用する際にはだましに注意する

三尊天井でトレードすれば、必ず勝てるわけではありません。

なぜなら、三尊天井の成立後、下落せずに上昇していくケースもあるからです。
チャートでは三尊天井が完成しているので、売るのは正解です
例えば、上のチャートでは三尊天井が完成しているので、売るのは正解です。ところが、エントリー後に少し下落したものの反転し、損切り価格を超えるほど上昇しました。

初心者の方は「負けたから失敗した!」と思うかもしれません。しかし、きちんとルール通りにトレードして負けることは普通にあります。

三尊天井といえども必ず勝てる手法ではないのです。

三尊天井を使ってもなかなか勝てずに悩んでいる場合は、三尊天井のだましは未然に防げる?だましにあってしまう典型例と対策を解説が参考になります。

5. 逆三尊と呼ばれるパターンもある

逆三尊

三尊天井とは逆に逆三尊と呼ばれるパターンがあります。逆三尊とは、安値圏で出現すると上昇しやすくなるパターンです。

3つの安値(谷)から形成されており、出現すると売りの勢いが衰えている可能性があります。さらに直近の高値であるネックラインも超えると、多くのトレーダーは、真ん中の安値で底を打ったと考えます。

そのため、本格的に上昇する可能性があります。
典型的な逆三尊
例えば、上のチャートは典型的な逆三尊です。ネックラインを超えた後はもみあったものの、大きく上昇しました。

このように、逆三尊は強い買いサインとして機能します。

したがって、三尊天井の完成前から売っていた場合も、ひとまず利益確定をしておきましょう。

なお、三尊天井のだましは未然に防げる?だましにあってしまう典型例と対策を解説では逆三尊についても解説しています。

ぜひ参考にしてみて下さい。

6. まとめ

三尊天井は高値圏からの暴落の引き金になることがあります。そのため、この形を覚えれば、大きな利益を得られるかもしれません。

ただし、他の手法と同じく必ず勝てる方法ではありません。そのため、許容範囲を超える量の取引をするのは禁物です。

また、三尊天井が完成するまでは、きちんと待ってからエントリーしましょう。