「(中級者も必見)テクニカル/ファンダメンタル分析の違いと特徴を解説!」
- 初心者向け
- 2021/05/25
テクニカル分析とファンダメンタル分析の知識は、FXで利益を出すために欠かせません。
特にテクニカル分析はチャートだけを見て分析するので、使いこなせればFX以外にも活用できます。
とはいえ、
「テクニカル分析とファンダメンタル分析って具体的に何をすればいいの?」
「どちらを選ぶべきか分からない」
と疑問を感じる方は多いでしょう。
この記事では、テクニカル分析とファンダメンタル分析の違いや種類・メリット・デメリットを解説します。
最後まで読めば、相場初心者から中級者まで、二つの分析方法から活用する方法を学べますよ!
目次
- 1テクニカル分析・ファンダメンタル分析とは?違いを解説
- 2テクニカル分析の特徴はチャートの形を見ること
- 2.1【相場のトレンドの方向・強さを調べる!】トレンド系テクニカル分析一覧
- 2.2【売り・買いのバランスを調べる!】オシレーター系テクニカル分析一覧
- 3ファンダメンタル分析の特徴は経済データを分析すること
- 3.1【相場に影響を与える要素を知ろう!】ファンダメンタル分析で用いる経済データ一覧
- 3.2【経済指標といえばコレ!】米国雇用統計
- 3.3【中央銀行からの重大発表】FOMC
- 3.4【その国の経済規模が分かる】四半期GDP
- 4【チャートを極めればプロとも戦える!?】テクニカル分析のメリット
- 4.1①チャートの動きを見るだけで値動きを分析できる
- 4.2②政治・経済の知識が無くても分析可能
- 4.3③分析精度を高めれば機関投資家とも競える
- 5【毎回パターン通りとはいかない...】テクニカル分析のデメリット
- 5.1①売買サインにダマシがある
- 5.2②相場の急変に対応しにくい
- 5.3③過去のチャートと同様の値動きをするとは限らない
- 6【気持ちに余裕を持ったトレードが可能】ファンダメンタル分析のメリット
- 6.1①一時的な相場変動に左右されない
- 6.2②必要最小限の取引で済む
- 6.3③相場が大きく動くタイミングを予測できる
- 7【すぐには結果が出ない】ファンダメンタル分析のデメリット
- 7.1①分析や利確までに長時間かかりがち
- 7.2②値上がり・値下がりを予測しにくい
- 7.3③機関投資家と競えない
- 8テクニカル分析・ファンダメンタル分析、どっちを使うべき?
- 8.1中長期的なトレードならファンダメンタル分析
- 8.2短期的なトレードならテクニカル分析
- 8.3投資初心者にはテクニカル分析を推奨
- 9まとめ
1. テクニカル分析・ファンダメンタル分析とは?違いを解説
始めに、テクニカル分析とファンダメンタル分析の概要、そして2つの違いを解説します。
テクニカル分析とは、チャートを使って値動きを分析する方法です。
過去のローソク足の動きから規則性を導き出し、今後の値動きを予想します。
ファンダメンタル分析とは、政府・中央銀行が発表する経済データや国際ニュースを参考にして値動きを分析する方法です。
物価や金利・景気・災害・戦争など、為替に影響を与える要素は数多くあります。
ファンダメンタル分析では、それらを参考にして値動きを分析するのです。
以上のようにテクニカル分析とファンダメンタル分析は、分析対象が異なると分かりますね。
テクニカル分析ではチャート、ファンダメンタル分析では経済データやニュースをもとに分析するのです。
2. テクニカル分析の特徴はチャートの形を見ること
テクニカル分析では、チャートの形を見て今後の値動きを分析します。
分析方法は大きく分けて2種類。
- トレンド系:相場のトレンドの方向や強さを分析する方法
- オシレーター系:相場の売買バランスを分析する方法
それぞれの指標について解説します。
2-1. 【相場のトレンドの方向・強さを調べる!】トレンド系テクニカル分析一覧
トレンド系のテクニカル分析は下記の通りです。
名称 | 特徴 | 関連記事 |
---|---|---|
移動平均線 | 一定期間の終値の平均がわかる。 | 「移動平均線を活用する?グランビルの法則を使いこなす方法を詳しく解説」 |
一目金公表 | 転換線・基準線・先行スパン・遅行スパンで売買ポイントを分析できる | |
ボリンジャーバンド | 一定期間内の移動平均線と標準偏差が表示される | 「ボリンジャーバンドって一体何?概要から見るべきポイントについて詳しく解説」 |
パラボリック | 強いトレンド発生時に売買ポイントを見つけやすい | |
ポイントアンドフィギュア | 時間を考慮せず、価格だけを見たトレンド分析法。一定の値幅を越えたかどうかを重視する | |
ペンタゴンチャート | チャート上に正5角形を描いて値動きを分析する | |
エンベローブ | 移動平均線から一定の値幅だけ乖離させた線を用いる | |
新値足 | 時間を考慮せず、価格だけを見たトレンド分析法。以前の高値・安値更新を重視する | |
DMI | 一定期間の相場の方向を分析する |
以上のようにトレンド系の分析方法は数多くあります。
移動平均線・ボリンジャーバンド・DMIのように自分で一定期間を設定するタイプや、ポイントアンドフィギュアや新値足のように時間を考慮しないタイプなど様々です。
2-2. 【売り・買いのバランスを調べる!】オシレーター系テクニカル分析一覧
次にオシレーター系のテクニカル分析は、下記のようになります。
名称 | 特徴 | 関連記事 |
---|---|---|
RSI | 一定期間の価格の変動を見て、買われすぎ・売られすぎのバランスがわかる。 | 「【シンプル】RSIの期間はどの数値にすべき?おすすめの期間と理由について解説」 |
RVI | 価格の変動率の拡大・縮小を分析できる。 | |
ストキャスティクス | 売買バランスを%Kと%Dで分析する。 | 「ストキャスティクスとMACDは組み合わせるべき?トレード手法と注意点について」 |
MACD | 2本のEMAを用いて売買の強弱を調べる。 | 「ストキャスティクスとMACDは組み合わせるべき?トレード手法と注意点について」 |
ウィリアムズ%R | 一定期間の最高値と最安値の変動幅の中で、直近の終値がどこに位置するのかを調べる | |
モメンタム | その日の終値と数日前の終値の差を比べて相場の強弱を分析する | |
移動平均線乖離率 | 移動平均線とどれほど離れているかを見て、売買バランスを分析する。 | |
サイコロジカルサイン | 一定期間で上昇・下落した日数を基に売買バランスを示す | |
OsMA | MACDとMACDシグナルの差を示す | |
DeMaker | 一定期間の最大値と、その前の期間の最大値を比較し、売買バランスを分析する | |
CCI | 一定期間における平均価格と現在価格の差が、過去の差の平均とどれほど乖離しているかを示す | |
ATR | 一日の平均的な変動幅が分かる | |
ベアパワー・ブルパワー | ベアパワーでは相場の売り圧力が分かり、ブルパワーでは買い圧力が分かる |
オシレーター系では相場における買い・売りのバランスを分析できます。
RSIやストキャスティクスのように0から100%で売買バランスを表示する指標もあれば、移動平均線乖離率やMACDのようにトレンド系テクニカル分析を応用した指標もあります。
それぞれの特徴を理解し、自分に合った指標を利用しましょう。
3. ファンダメンタル分析の特徴は経済データを分析すること
ファンダメンタル分析では、経済データをもとに今後の値動きを分析します。
相場で利益を出すには、「それぞれの経済データが通貨価値(株価)にどう影響するか?」検討しなくてはなりません。
ファンダメンタル分析の種類や、代表的な経済指標についてチェックしてみましょう。
3-1. 【相場に影響を与える要素を知ろう!】ファンダメンタル分析で用いる経済データ一覧
為替・株式市場に影響を与える要素は様々です。
例えば、米国指標だけでも下記の通り。
名称 | 特徴 | |
---|---|---|
雇用統計 | 労働者の雇用状況を示す | |
生産者物価指数(PPI) | 国内業者を対象に価格価格を調査して割り出した指数 | |
消費者物価指数(CPI) | 小売・サービスの価格を調査して割り出した指数。金利に影響を及ぼす | |
中古住宅販売件数 | 中古住宅の販売件数や価格などを示す。所有権が移転した中古物件数が対象 | |
新築住宅販売件数 | 新築住宅の販売件数や価格などを示す | |
中古住宅販売保留 | 中古住宅のうち、契約を完了して所有権の移転が済んでいない中古物件数 | |
住宅着工件数・許可件数 | 新築の住宅件数を示す | |
新築住宅販売件数 | 販売された新築の住宅件数を示す | |
ISM製造業 | 製造業の購買担当役員へのアンケート結果 | |
ISM非製造業 | 非製造業の購買担当役員へのアンケート結果 | |
フィラデルフィア連銀製造業景況指数 | 製造業を対象にフィラデルフィア連銀が実施する景況感のアンケート | |
ニューヨーク連銀製造業景況指数 | 製造業を対象にニューヨーク連銀が実施する景況感のアンケート | |
金融政策(FOMC発表) | アメリカの中央銀行が発表する政策 | |
ADP雇用統計 | ADP社が発表している雇用データ | |
小売売上高 | 小売業の売上高を調査したデータ | |
GDP | 国内総生産。その国の財・サービスの総額を示す | |
耐久財受注 | 企業による新規耐久財の受注状況 | |
貿易収支 | 輸出額から輸入額を差し引いた数値を指す | |
対米証券投資 | アメリカの証券に対して他の国がどれほど投資しているかを示す |
このように、為替市場・株式市場は多くの要因で変動します。
ここではファンダメンタル分析でもっとも参考指標となる、代表的な種類を3つについて見てみましょう。
3-2. 【経済指標といえばコレ!】米国雇用統計
1つ目は米国雇用統計。
アメリカの労働省労働統計局が発表する経済指標で、発表日は毎月第一金曜日です。
雇用統計では、アメリカの雇用の情勢が分かります。
特に注目ポイントは、失業率・週平均労働時間・平均賃金・非農業部門雇用者数(NFP)です。
雇用統計発表前の市場予測と実際の結果に差があれば、大きく値動きする傾向にあります。
実際に2021年5月7日の雇用統計発表後は、1円近く下落しました。
こちらはドル円の1時間足チャートです。
日本時間5月7日21時のローソク足を見ると、109.3円から108.3円に下落しています。
以上のように米国雇用統計のある週末は、相場が急変しやすいので注意してください。
3-3. 【中央銀行からの重大発表】FOMC
次はFOMC(連邦公開市場委員会)発表です。
FOMCとは、FRB(米連邦準備制度理事会)の委員が集まり、金融政策や政策金利を決定します。
FOMCの発表は年8回で約6週間ごと。
FOMCの発表でトレーダーがチェックするのは、FOMCの議事録や声明文・ベージュブック(米地区連銀経済報告)です。
物価や金利・経済成長率・失業率に関する発表が、為替に影響します。
3-4. 【その国の経済規模が分かる】四半期GDP
GDP(国内総生産)
は国内で生み出された財・サービスの総額。
国の経済規模が分かるため、重要な指標になります。
GDPは年4回発表されますが、速報値・改定値・確定値の3つあるため、発表は毎月です。
他の指標と同様、市場の予測と異なれば大きく為替に影響する可能性があります。
例えばドル円の場合、アメリカのGDPが予測を下回れば、リスク回避の目的でドル売りされるケースがあるでしょう。
4. 【チャートを極めればプロとも戦える!?】テクニカル分析のメリット
テクニカル分析・ファンダメンタル分析の種類について解説してきました。
実際、両方の分析をする前に、それぞれのメリット・デメリットを押さえておきましょう。
まず、テクニカル分析のメリットは下記の3つ。
- チャートの動きを見るだけで値動きを分析できる
- 政治・経済の知識が無くても分析可能
- 分析精度を高めれば機関投資家とも競える
詳しく解説します。
4-1. ①チャートの動きを見るだけで値動きを分析できる
テクニカル分析では、チャートの動きや形を観察するだけで分析できます。
為替に影響を与える要素は数多くあるため、ファンダメンダルの場合、見るべき項目が多くなりがち。
一方で、テクニカル分析ならチャートを見るだけで値動きを予想できるのです。
見なくてはならない対象が限定されているため、テクニカル分析なら分析対象に悩まずに済むでしょう。
ただしチャートにも様々な時間足があり、分析方法も多く存在する点に注意してください。
4-2. ②政治・経済の知識が無くても分析可能
テクニカル分析では、政治・経済の知識が不要です。
もしファンダメンタル分析をするなら、対象通貨の国の物価や金利・経済成長率などを把握する必要があるでしょう。
それに対してテクニカル分析では、為替に影響を及ぼす要素について知らなくてもある程度の分析が可能です。
4-3. ③分析精度を高めれば機関投資家とも競える
テクニカル分析の腕を上げれば、機関投資家とも戦えるのです。
一般投資家も機関投資家も共通のチャートを見てトレードしていますので、同じ条件で競い合います。
機関投資家は投資を生業としたプロですが、一般投資家でもチャートを見る力さえ付ければ、プロと同等に競えるでしょう。
5. 【毎回パターン通りとはいかない…】テクニカル分析のデメリット
次にテクニカル分析のデメリットです。
- 売買サインにダマシがある
- 相場の急変に対応しにくい
- 過去のチャートと同様の値動きをするとは限らない
それぞれ見ていきましょう。
5-1. ①売買サインにダマシがある
テクニカル分析ではチャートの形を見て売買サインを見つけます。
ところがそのサインは毎回正しいとは言えません。
買いのサインを見つけてロングポジションを持っても、直後に急落するケースもあるのです。
こうしたダマシがあるので、テクニカル分析をする際は複数の指標を用いて分析したり、含み損を膨らませないうちに損切りしたりしなくてはなりません。
5-2. ②相場の急変に対応しにくい
テクニカル分析は、相場の急変に対応しにくい弱点があります
。
分析で用いる指標は、相場の変動に反応するまでに時間がかかるのです。
例えば「21日間」に設定した単純移動平均線であれば、21日間における終値の平均値がチャート上に表示されますね。
仮に価格暴騰した場合、チャート上には即座に長い陽線が描かれるでしょう。
対して、移動平均線は21日間の平均値を示すので、上に推移し始めるまでにタイムラグが生じます。
そのため、移動平均線で買いサインを見つけてロングエントリーしたとしても、既に上昇トレンドが終了している場合もあるのです。
このようにテクニカル分析では、急な価格変動に素早く対応できません。
ダマシを防ぐ時と同じく別の分析方法の併用や、損切りの徹底により、リスク回避しましょう。
5-3. ③過去のチャートと同様の値動きをするとは限らない
テクニカル分析では、過去のチャートの動きから導き出された規則性を活用し、値動きを分析します。
とはいえ、必ずしも過去と同様の値動きをするとは限りません。
もし世界中のトレーダーが毎日同じ考え方をしてトレードするなら、より規則的に値動きするでしょう。
しかし他人と同じ考え方をしてトレードする人はいません。
多くの人が売る局面でロングポジションを持つ人もいれば、逆のケースもあります。
どのように思考・トレードするかは人によって異なり、その影響で相場の値動きも変わってくるため、テクニカル分析通りに値動きをしないケースも十分にあるのです。
チャートは、毎回パターン通りに動かないことを念頭に置いておきましょう。
6. 【気持ちに余裕を持ったトレードが可能】ファンダメンタル分析のメリット
テクニカル分析のメリット・デメリットについて知った上で、
ファンダメンタル分析についても解説します。
ファンダメンタル分析のメリットは、下記の通りです。
- 一時的な相場変動に左右されない
- 必要最小限の取引で済む
- 相場が大きく動くタイミングを予測できる
1つずつ解説します。
6-1. ①一時的な相場変動に左右されない
ファンダメンタル分析なら、一時的な相場変動に振り回されません。
基本的にファンダメンタル分析では経済データを読み解き、相場の大きな流れを予測します。
分析の結果、「長期的に上昇トレンドだろう」と判断できれば、仮に相場が暴落しても、一時的な動きであると冷静に相場を観察できます。
それゆえに相場の暴落・暴騰に心を左右されずに済むのです。
6-2. ②必要最小限の取引で済む
ファンダメンタル分析の場合、スキャルピングやデイトレードのように何度もトレードする必要がありません。
なぜなら相場の大きな流れが分かっていれば、その方向に向けてポジションを1つ保有するだけで良いため。
相場の流れ通りに1つのポジションを新規注文し、利確ポイントに達したら決済注文するだけなので、必要最小限の取引で済むのです。
もちろん相場の状況を見て追加注文するケースもありますが、新規注文・決済注文を何度も繰り返す必要はありません。
6-3. ③相場が大きく動くタイミングを予測できる
ファンダメンタル分析をすれば、相場が急変するタイミングを予測できるのです。
上記の通り、ファンダメンタル分析では政府・中央銀行が発表する経済指標を使用します。
経済指標が公表されるタイミングは決まっているので、値動きするタイミングも把握できるのです。
ただし経済指標の発表後に、毎回相場が急変するとは限りません。
また災害やテロといった、予測できない事態が発生した時にも相場は動くので注意しましょう。
7. 【すぐには結果が出ない】ファンダメンタル分析のデメリット
次にファンダメンタル分析のデメリットです。
- 分析や利確までに長時間かかりがち
- 値上がり・値下がりを予測しにくい
- 機関投資家と競えない
それぞれ説明します。
7-1. ①分析や利確までに長時間かかりがち
ファンダメンタル分析はトレードする通貨ペアの国における経済・金融政策を分析します。
上記の通りファンダメンタル分析の指標は様々ですので、値動きの分析には時間がかかります。
分析だけではなく、エントリーから利確までにも数か月かかりがちです。
すぐに利益を得たい人にとっては不向きでしょう。
7-2. ②値上がり・値下がりを予測しにくい
ファンダメンタル分析では、値動きの方向を予測するのが困難です。
特に経済指標の場合、市場予測と結果に差があるほど大きく値動きする傾向にありますが、実際の結果は発表されるまで分かりません。
そのため、事前に相場の値動きを予測にしくいのです。
7-3. ③機関投資家と競えない
個人でファンダメンタル分析をしても、機関投資家の分析を超えるのは困難です。
機関投資家とは、法人単位で活動する投資家のグループを指します。
複数人で投資に必要な情報収集をしたり、特殊なアルゴリズムなどを用いて分析している、個人投資家では機関投資家のリサーチ量を上回れないのです。
8. テクニカル分析・ファンダメンタル分析、どっちを使うべき?
ここまでテクニカル分析・ファンダメンタル分析のメリット・デメリットをお伝えしました。
それでは、どちらの分析方法を使えば良いのでしょうか?
用いるべき分析方法はトレードスタイルによって変わりますが、投資初心者であれば、テクニカル分析をおすすめします。
詳しく説明しましょう。
8-1. 中長期的なトレードならファンダメンタル分析
1週間から数か月といった中長期的なトレードをする場合、ファンダメンタル分析がおすすめです。
ファンダメンタル分析では様々な経済データを用いて、相場の大きな流れを予測します。
大きな流れを把握するためには分析に時間がかかりますが、相場の短期的な動きに振り回されませんし、時間をかけた分だけ大きな値幅を狙うのも可能です。
時間をかけて政治や経済を研究するのが好きな人や、利益を急がない人に向いているでしょう。
8-2. 短期的なトレードならテクニカル分析
1分から1週間といった期間でトレードするなら、テクニカル分析をおすすめします。
テクニカル分析はチャートの形を見て値動きを予測する方法。
過去のチャートの傾向を参考にするので、分析結果がすぐに出やすい特徴があるのです。
それゆえに短期トレードに適しています。
なるべく早く利益を得たい人や、政治・経済・国際情報に疎い人に向いているでしょう。
8-3. 投資初心者にはテクニカル分析を推奨
これから投資に挑戦する人は、テクニカル分析から始めてみましょう。
上記の通りテクニカル分析は、チャートの形だけを観察した手法であるため、政治・経済の知識は不要です。
国際ニュースをこまめにチェックする必要もないので、初心者にとってはハードルの低めな手法でしょう。
さらにチャート分析の腕を上げれば、他の投資にも利用できます。
価格チャートを用いるのはFXだけではありません。
株式や債券・投資信託・金・仮想通貨といった様々な投資にも、チャートを見る力は役立ちます。
したがって、これから投資を始める方は、テクニカル分析を勉強するのがおすすめです。
このサイトではテクニカル分析について幅広く解説していますので、ぜひご覧ください。
9. まとめ
今回はテクニカル分析とファンダメンタル分析について解説しました。
テクニカル分析はチャートの形を見るのに対して、ファンダメンタル分析は経済データを見て値動きを分析する手法です。
それぞれメリット・デメリットはありますが、短期トレードの場合はテクニカル分析、そして中長期的なトレードの場合はファンダメンタル分析が適しています。
また、FX初心者にはテクニカル分析がおすすめです。
テクニカル分析の腕を上げれば、プロの投資家と同じ条件で競えるだけではなく、他の投資にも役立てます。
このサイトでは様々なテクニカル分析手法を解説していますので、ぜひ勉強しながら実践してみてくださいね。